Dr.Nishimura







2020年9月 イグ・ノーベル賞 受賞

   ワニの発声の研究(音響学) 
          ワニを鳴かせたもよう しかしワニは泣いているかも ??





2007年 私自身の研究のために理学部を訪ねた。
門をくぐった瞬間 気のせいか いい匂い がしたのを覚えています。
こういう雰囲気の中で学生生活ができたらと、今されながらにおもいます。

理学部自然科学教室にて たいそうあたたく迎えてもらったのが、西村 剛 先生でした。
現在は、犬山にある霊長類研究所に移動されています。
先生には、理学部所蔵の貴重な標本を数多く見せていただき、かつ自分の文献にも使用させ
ていただきました。 遅ればせながら 感謝申し上げます。
 今後のますますのご活躍を祈念しています。
                 Sep/2020
  
         岸上 尚司
 何故、ワニにいったのか? まだ返信はいただいていません。

が、回答はNETに載っていた。 下記


『ワニもヘリウムガスで声高く』 京大准教授らにイグ・ノーベル賞        
 日本人14年連続
 毎日新聞 2020年9月18日 10時31分(最終更新 9月18日 12時03分)

 
ヨウスコウワニ=ゲッティ

ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が17日、オンラインで開かれ
た。ワニの発声方法を研究する中で、ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなることを発
見した京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の西村剛准教授(45)らの国際研究チームが音
響賞を受賞した。

日本人のイグ・ノーベル賞受賞は14年連続。西村准教授は共同通信に対し 「マニアックな研
究にも着目してもらえたのは非常にありがたいことだ」 と喜びを語った。

研究は、中国原産の希少なワニ 「ヨウスコウワニ」 が入る水槽にヘリウムガスと酸素を充満さ
せ、うなり声を録音。約400ヘルツの音声が倍の約800ヘルツと高くなったことから、人などの哺
乳類と同じように声帯の上にある器官 「声道」 で空気を共鳴させて発声していることを突き止
めた。


『未知のものをみられる』
ヘリウムガスを吸ったワニに発声させる実験で9月、京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の
西村剛准教授(45)が「人々を笑わせ、考えさせる」研究に贈られる 「イグ・ノーベル賞」 の
音響賞を、研究グループの一員として受賞した。
「受賞を聞いた時には驚いた。受賞をきっかけに、こういった研究があると知ってもらえるのが
うれしい」 と喜ぶ。  

ヘリウムガスは、吸うと声が高くなることが知られている。ヘリウムガスを使った声と元々の声
を比較することで、どのような方法で声を出しているかが分かるといい、トリを用いた実験が
一般的になっている。
自身はこの手法をサルに応用し、サルが声を出す方法を研究していた。 

今回の研究に関わったきっかけは2013年、オーストリア・ウィーン大に滞在中、ワニの声の音
響データを分析するのに難航していた研究グループから声を掛けられたことだった。
音響データに雑音が多かったためで、サルの実験で実績があったことを評価されてのことだっ
た。  

ヘリウムガス吸ったワニの声も高く  研究成果は15年に発表。ヘリウムガスを吸ったワニの声
も高くなることを確認し、ヒトやトリと同じ仕組みで声を出していることが分かった。
ワニは恐竜に近い生物で 「もし恐竜が鳴いていたら、同じような作り方で音声を発していたの
だろう」 と推測する。  

専攻は自然人類学。 京都大理学部に入学した当初は、物理学や地球科学をしようと思ってい
た。だが、これらの分野で必要になる数学の能力が、自分よりも優秀な学生が多かったこと
や、生物に興味が移ったこともあり、選んだのはサルの研究。
当時は立花隆さんの 「サル学の現在」 などサル学関連の本も多く、言語の起源にも迫りたか
ったからだ。
卒業研究ではニホンザルなどの喉を解剖し、人間とどういう違いがあるのかを分析。
今につながる研究のスタートだった。  

自身の研究について 「研究というのは、これまで誰もしていないことをしているはずなので、誰
も見たことがないものを見られるのは楽しい。知りたいと思っていることが、データなどでリアル
に出てくると 『よっしゃあ!』 となる」。 
研究で一番難しいのはサルをいかに鳴かせるかだといい 「全く言うことを聞いてくれない。で
も、そんなサルも嫌ではない」 と笑う。  

今回の受賞が決まった後、息子の友人の家庭で 「イグ・ノーベル賞を取るためには、どういう
研究をすれば良いのか」 と、食卓の話題にもなったと妻から聞いたという。「イグ・ノーベル賞
は分かりやすい研究内容が多いが、社会的なインパクトが非常に大きい。会話にも取り上げ
てもらい、科学に興味を持ってもらえるような、そういう良いきっかけになれば」 と期待を寄せ
る。
【福富智】



Jan.15.2021 西村 剛 先生よりmailをいただいた。
サイエンスウィンドウ
ワニの発声原理を解明しイグノーベル賞!〜遊び心と人のつ
ながりが新発見に〜
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20210114_w01/
2021.01.14







向かいの建物には、本流のノーベル賞 受賞者である 湯川 秀樹 大先生の銅像がたたずん
でいた。






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